ナビの北海道旅行記2014春 パート2
4月28日
ゆっくり寝たと思ったんだけど、周囲が明るくなって目覚めたらまだ7時前だった。布団の中でグズグズするのももったいないかな?って思って周囲の散策でもしてみようか!1ヵ月前、モシリバの前の国道は大雪警報が発令され3日間通行止めとなり、市街地との通行が途絶したことがあったそうな。

何でも積雪が一気に1、5mも降り積もったそうで除雪が追い付かず、羅臼の住民は孤立することになったそうな、、、。実に怖い。俺だって何度も冬に来ているから、いつ こんな経験するか判らないもん。今では、雪解けも進み、そんなイメージは何処にも感じられない。
とは言っても海に目を向けると、、季節外れの流氷がたくさん浮いていた。これは「はぐれ流氷」って言うもので、普段は3月頃、本体の流氷からはぐれて 行き場のなくなった流氷が浮いているものだ。できれば俺の方に来てくれないかな?って思ってはみたんだけど、本体の一部が根室海峡に鎮座していて波が全くなく、、、、待っていても無理みたい。
8時過ぎに朝食。シンプルに玉子かけご飯って至福の贅沢。俺の為に用意してくれたのうなもの。すっごく美味しい。

今日は何処へ行くって目的はなく、19時までに釧路駅前のレンタカー事務所で車を返却してホテルに向かえばいいだけ。すっごくシンプル。だからモシリバを遅くても15時前に出発すればいいだけなので、それまで行者にんにくの採取をすればいい。
とは言うものの、中村さん曰く残雪が多くて、、、果たして目的の行者ニンニクは生えているだろうか?って疑問。もっとも採取できなければ標茶辺りまで走って購入するのもやぶさかでもない。

で、中村さんの車で目的地へ。本来群生している場所ってのは門外不出なんだけど、俺の為に貴重な場所を教えていただいた。だって、色々な人に話したら、あ〜〜と言う間に取り尽くされてなくなってしまうもんね。だから   このサイトでも内緒です。場所は教えられません。
車から降りて、、、、んん?こんなところにあるんかいな?って思っていると、、、

あった!あった!それも沢山。どれでも選び放題って感じ。でも、小さいのは採取しないでね!ってんで、大きめなのを採取。小さいのは時期をずらせば大きくなるんだそうな。また一部を残しておけば、数年後新しいのが生えてくるし、、、。行者にんにくは成長するまで5年ほどかかるんだとか、、、。
それに、そばの清流ではクレソンが取り放題!!俺ってファミレスでのステーキや、ハンバーグの上に乗っているクレソンは知っているけど、こんな場所で自生しているのか!初めて知った。これも一旦持ち帰ろう。
でも、毎年採取している中村さんも、、、こんなもんじゃないんですよ!もっと採取できるんだから。今年は雪が多すぎたからね。あと2週間遅ければもっと採取できただろうけど、、、。ってことらしい。

それでも 車で場所を移動して再度チャレンジ、、、。ここも意表をつく場所だった。こんな所にあるのか!
歩いて散策すること5分ほど、、、。ここにも群生してある場所を発見。さっきの場所よりもやや大きめの行者にんにくがたくさんあった。いや〜来て良かったのと、中村さんに感謝!!多分1kgくらい採取したんじゃないかな?思った以上に重い。これで念願叶ったり。十分満足できました、、、。

さらにダメ押しでもう一カ所向かってみたんだけど、そこは全く見当たらなかった。これ以上は無理と判断して一旦モシリバへ。
奥さんが、さっき採取したばかりのクレソンを簡単に調理してくれたので頂いてみる。そのまま湯引きしたものと、醤油であえたもの。どっちも美味しいっす。どちらかというとクレソンって「かいわれ大根」に食感が似ている。噛めばやや苦めの味がするけど、それでいてしつこくない。むしろ本当に美味しかった
何だかんだ言って14時までくつろいじゃった。お昼もご馳走になっちゃったし、、、。ありがとうございました。で、さっき採取した行者にんにくは しっかり箱に入れて水分を含ませた新聞で包んでもらった。おおよそ2kgはあるんじゃないかな?これを宅急便で俺の自宅に発送すればいい。

で、15時前にモシリバを出発。お世話になりました〜〜〜。これからは、特に立ち寄ることもなく単純に釧路に向かえばいいんだけど、ストレートで向かっては時間が早すぎるので、無意味に別海、厚床経由で走って行くことにした。
とは言うものの、どこかで休憩はしておきたいな、、、、。そう思ってJR根室本線の糸魚沢駅で休憩。普通の人にはこれといった特徴はないんだけど、、、最近のJR北海道の駅としてはミョーにノスタルジーに浸れる駅。

最近では駅舎の維持費の関係からか、建物を壊して貨車や車掌車を設置している駅が多い中、この糸魚沢駅は昔の風情を保っている。意外な駅でもある。
でも1日に11本しか停車しない駅ってのも辛いな、、、。今が16時20分で、次の列車が1時間後か、、。列車を待っても来る事はない訳ね。

もちろんそんな訳だから、駅には誰もいないし、、もちろん無人駅だし、、、。ただただノンビリしてみる。
その後は 道の駅「厚岸グルメパーク」へ。食事するわけではないけど、明日空港で土産でバタバタしたくないので、簡単なものを購入しておこう、、。

厚岸は牡蠣が有名なだけあって、燻製やオイスターソースが多種販売されている。俺的には牡蠣は好きなんで、、、まあ〜それらを購入していこうかな?
このまま国道で釧路に向かったら1時間ほどで到着してしまうので、またまた北太平洋シーサイドラインで釧路へ。途中道を間違え、、、めっちゃ細い道路に入ってしまったののの、厚岸湾にある大黒島がよ〜く見渡せる。でも、、、ちょっと遠いかな?
本来のシーサイドラインに戻って、、、見ちゃった!!!一昨年すんごく苦労して探したフクロウ君の難読地名看板。今となっては俺も普通に言えるようになったけど、、、

でも、、、だれが「老者舞」を「オシャマップ」って呼ぶのか、、、、ついでに「冬窓床」を「ブイマ」って呼ぶのか、、、いったい言いだしっぺは誰だったんだろう?  いや、最初に当て字にした人は誰だったんだろう?ホント、、、それが疑問だわさ!
そんなんだから、道路の案内板でも、ごくごく普通に掲載されている。こんなん気にする人なんか、誰もいないだろうね!地元の人だって見なれているし。
かなり大回りをして、釧路駅に到着したのは18時40分頃。ほぼ予定通りだ。レンタカーを返却して徒歩でホテルに向かう。明日空港でレンタカーを返却すると、思った以上に割高になるから、、、。それなら釧路駅から空港連絡バスで向かった方がかなり安い。それにホテルの駐車場代もかからないし、、、。途中の和商市場は、さすがに終了していたけど、、、あったりまえか!!
今日宿泊するのは、東急イン釧路。パッケージツアーだったので、最低1泊は指定のホテルに宿泊しなければならない。

で、今回は荷物もそこそこ多いだろうからってんで、あしたの空港連絡バスの乗り場に近いホテルにチョイス。そここその施設で十分です。
では、歩いて夕食でも摂りに行こう。お目当ては「レストラン泉屋」ここは過去にスパカツを食べに来た事がある。しかし俺の良く見るテレビ「秘密の県民ショー」で釧路の泉屋が放送されていた。スパカツならば興味はなかったんだけど、、、「ピカタ」なる謎の料理があるんだそうな。

これは俺もチャレンジしなくては、、、。テレビではおおよそスパゲッティーの上に玉子が乗っているらしい。
お店は歓楽街にあるので、歩くこと15分ほど。でもお店が暗かったので、、、まさか休みか?と思ったら、2階で営業しているんだとか。へ〜ここは1階と2階の2か所がお店なんだ、、、。これは知らなかった。そのまま階段を上って店内へ。
ウェイトレスがメニュー表を持っては来たんだけど、、、迷わず「ピカタ」をオーダー。1階のサンプルで「ピカタ」を見てはいるんだけど、はたして実際はどうなんだろうか?すっごく興味がある。

「お待たせいたしました」って出てきた「ピカタ」を見て、、、、なんじゃ?こりゃ?、、、てのが感想。ステーキ皿からはみ出た玉子焼き(なのかな?)がすんごいインパクトがある。近くの席の男性が、、、小さな声で、、「スゲーなぁ〜」って声が聞こえてしまった。俺も思わず同意しちゃったけど、、、。ちなみにこれって大盛りじゃないんだよね。
で、玉子をくずして内部を「ご開帳」、、、ってか!

玉子を崩すと、さっそく大きめのチャーシューがかくれていた。これって、モロ ラーメンに使うチャーシューだよね、、、。意外と美味しい。で、麺にからまってタケノコとエノキが登場!!味はスパゲッティーなんだけど、いたって純和風に中華のアクセントが感じられる。意外とクセになりそう。これで820円だなんて、、、すっごくリーズナブルだな〜って感じてしまった。

それにしても、、、すご〜〜いボリューム。結構苦しくなった。
十分満足してお店を出る。本当は、ついでに釧路ラーメンでも!!って考えていた俺、、、。でも絶対食べられない。いやラーメンすら食いたくない。腹タプタプじゃきついので、散策を兼ねて釧路駅まで歩いてみる。さすがに20時過ぎると周囲はヒンヤリしていて気持ちいい。

釧路駅は札幌行きの特急も終了して音別や摩周方面しかないローカル線となった駅舎は閑散としていた。ホテルに戻って大浴場で体を休めてビールを飲んで休むとしよう。
 本日の走行距離 約235km
4月29日
今日は最終日。目覚めも良い。天気もすっごくいいし。できればフルに今日も廻りたかったんだけど、、、航空券のチケットが午前の便だったから止む追えないか、、、。
ホテルの最上階で朝食を摂りに行く。すっごい願望がよく、、、多分阿寒や知床まで見渡せるんじゃないかな?

おれってグルメじゃないから、、、朝ごはんなんて、ご飯とウインナーや玉子焼きがあれば満足するタイプ。できれば生卵も欲しいけど、、、ここにはなかったみたい。それでも美味しくいただいたけど。
8時30分頃まで部屋でグズグズしていてからチェックアウトする。結構荷物が重いんですけど、、、。バス乗り場はホテルからすぐ、1分もかからない。これがメリットですわな!15分ほどで釧路空港行きの空港連絡バスが到着。乗客はおおよそ15名ほど、、、。思ったほどでもないかな?途中に何カ所か停留場に立ち寄りながらでも20名の乗車はいなかった。

いつもの見なれた風景を車窓で見ながら定刻に釧路空港に到着。
今日も何故か暑い。初日来た時と同じ感じだ。

羽田からの折り返しの便なので26日俺が来たのと同じ便に搭乗する。時間が午前中なので、観光客も思ったほどいないみたい。っていうか土産を持ってる旅行者風の人が少ないから、、、。
羽田から定刻に釧路空港にJALが到着。折り返しこの飛行機に搭乗するわけだ。26日はこの中に俺がいたわけね!もっとも同じ機材じゃないけど、、、。
特に問題もなく出発。俺は進行方向左側の席に座っていたので釧路市街が見渡せる。で、期待をもって海を眺めてみると、、、さすがに流氷は見られないか。実は2週間ほど前だけど襟裳岬に流氷が打ち上げられたんだそうだ。これって異常に遅いペースだけでなく、襟裳に流氷ってのも聞いたことがない。

あわよくば流氷本体ではないけど、はぐれ流氷とかいないかな?って探したんだけど、、、さすがに見つけることはできなかった。30分も飛行していると雲の上に。これじゃつまらん。爆睡でもしようか!
シートベルトのサインが点灯して15分後。くもり空の羽田空港へ着陸。俺って、どちらかというと最終便に搭乗する事が多いから、日中の羽田空港ってあまり記憶がない。そんな中 今日はD滑走路へ着陸。D滑走路は最近作られた滑走路なんだけど、全て海上にあるのかと思っていたけど、半分以上は埋め立てだったんだ、、、。所々雑草っていうか、草が生えていたし。
17番ゲートに到着。この機材は折り返し青森空港へ向かうんだそうな。いや〜1日飛んでばっかりじゃないっすか!

そのまま荷物を受け取り、電車に乗って自宅には15時頃無事到着と相成りました。
本日の走行距離無し
編集後記 
久々の北海道、、、。いや〜〜この待つというのがとっても辛かったです。
今まで、そこそこ観光こそしてはきたけど、今回は初めて山菜を取る事にチャレンジ。すっごく楽しかったです。これは後日宅急便で自宅に配達されて、レシピもいろいろ人に教わって作ってみました。それはそれは、、、めっちゃ美味しかったです。

採取する楽しみの反面、あまりに視界が狭まり気がついたら近くにヒグマがいた、、、。判るような気がします。今回は十分気をつけて活動しましたが、ちょっとではありましたが、崖から滑落するなんてハプニングもありました。

このアクティビティーを楽しむには来年の同じ時期になるかと思います。次回はもっと安全に、そして大胆に活動してみようかと、、今から画策しています。

旅行記ご覧頂きありがとうございました。 
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